保護者の皆様、皆さんが小中学校で勉強していた当時と現在でどれぐらい授業時数が減っているかご存知ですか?
単位は(時数)です
現在の授業時数は、上記の数値を見てわかるように、小学校の場合、基本の4教科(国語・算数・理科・社会)の時間数が、1960年代、70年代など多い時と比べて約600時間も減少しています。その他教科のコマ数が増加しているとはいえ、全体でも200時間近い減少となっています。
特に2002年から2010年の間で小学校時代を過ごした生徒さんにとって、数学の時数だけで他の時代に比べ150時間程度の極端な減少になっていることからも解るように、この時代の生徒さんは多くのことを学ぶことが出来ない時期を過ごしてしまったと言えます。
中学校も同様で、こちらも、時数の多い年代と比べると、基本5教科(国語・数学・理科・社会・外国語)で200時間程度、全体でも300〜400時間強、減少しています。
もちろん、何の意味もなく授業数を削減しているわけではなく、その時代、時代の背景があって、増減につながってきています。
まず、1971年からの学習指導要領では、アメリカと旧ソ連の冷戦が背景にあったといわれています。ソ連に対抗する人材を育てるためにアメリカでは学校教育をより高度化・濃密化する動きがあり、日本もそれを受けて授業数を増やしました。現代化カリキュラムなどと呼ばれています。
しかし、これは授業数をこなすために内容の薄い授業・学力の伴わない生徒を生むことにつながりました。それに対する反省から、1981年、授業数を削減した学習指導要領が実施されました。
加えて2000年からは小中学校ともに「総合的な学習」(総合学習)の時間がスタートしたことによって、「総合的な学習」(総合学習)の時間だけでなく、その準備のために多くの時間をさかれているのが現状であり、そのしわよせが一般教科に来ていることから昔のように
毎週の時間割が決まっているのが当たり前
という形から、
授業時数の減少を各教科平均的にするために時間割が毎週変わっている
のが現在なのです。
また、2002年からは週休2日制も導入され、学習内容も大幅に削減されるなどしたため、多くの論争を生みました。
確かに週休2日制を導入するに当たって、私が携わっていた中学校でも当時、教科の様々な分野を削減したり、それまで中学校で学んでいた部分を高校で学ぶ方向でカリキュラム(教育課程)の変更がなされたことを思い出します。
つまり、今現在の生徒さんたちは、学ぶ量も、学ぶ時間も減少しているのは間違いのない事実なのです。
それだけに、学ぶ時間の減少している生徒さんに、解らない部分が出てくるのも当然だろうと思うのですが、その反対に学ぶ量の減少している生徒さんが思ったような結果を出していけないのは考えるところも多いのではないかと思います。
加えて、2011年度からは小学校(5、6年生)において、英語を週に1時間(年35時間)取り入れるという今までにない試みをスタートさせています。
今までに子供に英語を教えた事のない(英語免許を持たない)多くの先生が、この事実に戦々恐々とし、通った学校によって習熟度に大差が出る事がないように研修会も繰り返したとニュースでも取り上げられていました。
英語の授業そのものはゲームを多く取り入れて楽しく! のようなのですが、英語の発音は10歳程度に出来上がってしまうということで、今までと同じく中学校に入り12歳でスタートさせるのとなんら変わりはないどころか、子供達に負担・他の授業に遅れてしまう事を強いる結果にもつながりかねないのです。
週1時間の英語、お子さんはついて行けていますか? 英語が重荷になったり、他の教科がおろそかになったりしていませんか?
2012年度からは中学校において新学習指導要領に沿った移行措置が完全実施され、特に新中2・3年生の英語において戸惑う生徒様が多くなっています。
このために、以上の部分をカバーするために学校以外の場で勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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